法事にお宅へお伺いすると、仏壇のそばに最近亡くなったペットの祭壇を設けている場合が何度かありました。事前にご依頼をいただいた法事を行った後に、ペットの祭壇に向かってお経をお唱えして回向。これもご縁ですから、人と同じように手をあわせます。その前後にご家族の方から自然とペットとの話が出てくるものです。前回、法事をしたときに会っていたワンちゃんや猫ちゃんも、今から思い返せばいましたね。
現在は、ペット供養之証を介して法要をさせていただくことがあります。犬や猫に限らず、心の癒し、家族としていろんなペットがいますから、その分、別れもあるわけです。ペット供養之証は、そのようなとき、供養したい気持ちを形にするものです。ペットのお名前をうかがい、読経・回向させていただく中で、ペットへの愛情を感じずにはいられません。
私は小さなとき、近所の溝にいたカニを水槽に入れて観察していたことがありました。寿命なのか、環境が合わなかったのか、死んでしまい、自分で庭に埋めてその上に墓石を置き、手をあわせていました。お経のようなものも自然と出てきました。狭いなりに、そのようにできる環境があったから、そうできたものの、現代、供養したい気持ちをどのようにしたらいいのか分からない人も多いかもしれません。
お師匠さんのお寺では保護犬を飼っていました。散歩は私の仕事だったのですが、私が長期不在のときに死んでしまい、お師匠さんは境内墓地のすみに穴を掘り、中型犬だったので檀家さんにも手伝ってもらい、そこをお墓にしました。毎朝、読経しながら線香を供えていました。特別な動物供養塔があったわけではありませんが、一緒に過ごした家族として、そのような気持ちを形にしていたのかなと思います。
地域によって、亡くなった後の埋葬方法は違い、上記のような数十年前の状況と比べ、決まりが厳しくなっていると思います。行政のルールは守りつつ、供養したい気持ちや、供養とは何か分からないけれど、何らかの感謝をしたいときに、ペット供養之証があればいいんじゃないかという考えから行っています。
※ この内容は歴史上の事実を現わすものでも、特定の学説や宗派を優位・劣位にするものでもありません。
ペット供養之証による法要/依頼方法
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